個人事業主 火災保険料についての仕訳まとめ

個人事業主の火災保険料の仕訳についてまとめました。

経費にできますが注意点もあります!

 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

火災保険料についての注意点

 

経費にできるのは一年分です。

5年10年などまとめて一括で支払っている場合は

支払い時に全額を前払費用として計上して決算時にその年の分を処理します。

それを保険期間毎年繰り返します。

前払費用は徐々に減っていき最終的には調整して0円にします。

 

具体的な仕訳例:5月に火災保険10年分44920円を小口現金で払った

 

5月(支払った時)

 前払費用44920円(10年分)/小口現金44920円
決算損害保険料2992円(5月~12月分)/前払費用2992円

 

必要があれば割合に応じて按分する(自宅兼事務所では無い場合は按分は不要)

※1か月分の保険料は374円です

保険料全額を年数分で割って更に12か月で割ると1か月分が算出できる。

44920円(10年分)÷10年=4492円/1年
4492円÷12か月=374円/1か月(1円未満切り捨て)
374円×8か月(5月~12月)=2992円

翌年から保険期間のある間は年度末に以下の仕訳を行います。

そして毎年前払費用を減らしていくという考え。

 

決算損害保険料4492円(1年分)/前払費用4492円

 

損害保険を按分(自宅兼事務所では無い場合は按分は不要)

 

注意点 最後の年は火災保険の前払費用が0円になるように調整する

 

最後の年の決算は本来損害保険1496円(1月~4月)になるけれど

1496円だと最終的に前払費用を0円にするには4円足りないので4円足して

決算損害保険料1500円(1月~4月+調整4円加算)/前払費用1500円

 

 

これで10年分の前払費用が最終的に0円になります。

 

支払い時 前払費用 44920円だったものがどのように減っていくかというと・・・

 

保険期間(合計10年)その年に支払った保険料前払費用残高
初年度(5月~12月)2992円41928円
2年目(1月~12月)4492円37436円
3年目(1月~12月)4492円32944円
4年目(1月~12月)4492円28452円
5年目(1月~12月)4492円23960円
6年目(1月~12月)4492円19468円
7年目(1月~12月)4492円14976円
8年目(1月~12月)4492円10484円
9年目(1月~12月)4492円5992円
10年目(1月~12月)4492円1500円
最終年(1月~4月)1500円0円

 

 

 

最終年で更新してまた10年分など支払ったら

同じように処理の繰り返しですね。

10年分というとまだまだ何年も決算時にはやらないといけないので

(長い道のり・・・)

支払い自体は初回に済んでいるのでうっかり仕訳し忘れないように注意が必要です。

毎年最後に1回のことになりますからね。